タイヤは消耗品であり経年劣化もしていくパーツです。しかし地面に接してるので、適切に交換をしておきたい部分です。スーパーカブのタイヤは他の車種と違う点もありますので、こちらの記事で説明していきます。
タイヤの交換タイミングは、劣化度合いとタイヤの溝で確認します。
使用年数
タイヤはゴム樹脂でできているので、劣化は製造後から始まっています。一般的には3年くらいを目安に交換するように言われています。購入後に何年も倉庫で放置していたりした場合はご注意ください。
使用開始後も日光や雨ざらしの環境ですと劣化が早まるそうです。また、長い期間使用されずにいるとゴムの硬化が進みますので、定期的に乗るように心がけましょう。
劣化したタイヤは、触ってみるとゴムが固くなっていたりヒビ割れが起きています。
溝の減り
タイヤがどれくらいもつかは、タイヤの種類や使い方によっても変わってきます。
レース用のタイヤなどはグリップ性を持たすためにタイヤが溶けやすく、高温での使用や高速走行が続く場合は、劣化しやすくなります。
一般的な目安としては
ハイグリップモデル 5000km
ツーリングモデル 1～2万km
となっています。
目視での確認の場合はタイヤセンターの溝がなくなってきたとき、タイヤサイドのスリップサイン『▼』まで溝が減ってきたときは交換のサインです。
他のバイクとの大きな違い
スーパーカブの特徴はチューブタイヤを使用していることです。一般的なスクーターやオンロードバイクで使用しているチューブレスタイヤとは構造が違っています。
チューブレスタイヤは自転車のタイヤと同じような構造になりますので、あわせて中のチューブも必要となります。中のチューブも経年劣化しますが、タイヤに覆われて目視で確認できないものですので、タイヤ交換の際にはチューブも交換してしまいましょう。
タイヤ交換はタイヤ代にプラスして工賃もかかってきます。一度に一式変えたほうが安心ですので、ホイールとチューブのあいだに咬ませるリムバンドも数百円程度なので合わせて交換することをオススメします。
タイヤサイズと表記
スーパーカブのC90DXというモデルでは、
フロントタイヤサイズ： 2.50-17 38L
リアタイヤサイズ： 2.50-17 43L
と表記されています。
C50では年式によりフロントサイズが2.25のものもあります。スーパーカブでも排気量や年式によっても異なるのでご注意ください。パーツ専門店やバイク店に依頼する場合は、型式や車体番号から調べていただけます。
2.50（タイヤ幅 インチ表記）
17（リム径 インチ表記）
6RP（プライレーティング タイヤの強度）
43 （荷重指数 155kgまで）
L （速度記号 120km）
一般的なメーカーであれば、バイク用タイヤで17インチの幅2.50というサイズが一致していれば、以降の細かい規格については、通常使用であれば気にする必要はありません。
数値的な部分よりも、メーカーの商品説明文によるグリップ特性や撥水性能などの説明文から自分の用途に合うものを探してみましょう。
基本的にはタイヤ表面が柔らかく接地面が多いほどグリップ力は上がり、それと引き換えに寿命は短くなります。年間の走行距離がどれくらいか。高速巡航が多いか。雨天時の走行をするのか。などの使用環境で選ぶのが良いでしょう。
