冬に積雪地や山間部のかた、長期間出張で乗れない、などの理由で1か月以上バイクに乗れない場合は、バッテリーや旧車の場合はキャブレーターへの作業を行うことで数か月後にスムーズにバイクを始動することができます。
バッテリー上がり対策
久しぶりにバイクに乗ろうとしたらバッテリーがあがっていた。というのはよく聞く話ですよね。バイクはメインスイッチをOFFにしていても、レギュレーターやセキュリティーなどで少しずつ電気が使用されます。短期間であれば、電力消費を抑えるためにバッテリーケーブルを外し、電流が流れないようにすることで対策できます。
しかし、冬季の車両保管のように何ヶ月もエンジンをかけない際は、これだけでは不十分です。実はバッテリーはケーブルを外していても、少しずつ自己放電をしてしまいます。そのため、長期間放置しているとケーブルを外したり、車両からバッテリーを外して室内保管していても、バッテリーが上がってしまうのです。
ベストな方法としては、バッテリー充電器に繋いでおくことです。
最近の充電器では、あらかじめバッテリー端子に専用端子を繋ぐことで、ワンタッチで充電器に接続できる商品も増えています。
ガレージなどに電源がない場合は、車両からバッテリーを外し、室内で充電器に繋ぐことになりますが、長期間繋いだままにしておいても、過充電を防ぐために、自動で充電器の電源をコントロールする機能も付いています。
保管前の空気圧チェック
長期保管時はタイヤに圧がかかっていると空気が抜けていきます。保管前にいつもより高めの空気圧を設定しましょう。
接地面のタイヤの劣化や、サスペンションへの負荷も減るので、センタースタンドでの保管が好ましいです。サイドスタンドで長期保管を行っても問題はありませんが、スペースに余裕のある方はハーレーを垂直に立てダブルパンタやハーレー専用ジャッキなどでタイヤを少し浮かせ、保管するのがいいでしょう。タイヤやサスペンションに負担もかかりません。
特にハーレーなど車重のある車両では負荷も大きいです。
ウエスとジャッキなどでタイヤを少し浮かすのも効果的ですが、専用のジャッキを使うのも安心です。
タンクの錆対策
タンクの錆を防ぐために最適な方法は、ガソリンをタンク満タンにしておくことです。ただしガソリンも劣化しますので、夏をまたいで半年以上保管する場合は、酸化防止剤や添加剤などを使用することをお勧めします。